早くフランス語が話せるようになりたい!という焦る気持ちが高じて、TandemというSNSサービスを利用し始めました。お互いに学びたい言語を教え合う無料サービス。インターネットって本当に便利ですね。https://www.tandem.net/ja/
Tandemに登録すると
私はフランス語を勉強したい、日本語ができます、とプロフィール登録すると、検索で条件に叶う相手を探すか、相手から申し込みのメッセージが来て、まずはチャットで簡単なフィーリングチェック。Paris近郊のマンガが好きなお姉さんや、学生で日本語をゼロから始めたい!という男の子から、Bonjour!とかKonnichiwa!とかメッセージをもらい、対話を始めました。音声を録音して送り合ったり、添削や翻訳の機能があって、語学学習用に出来ています。慣れて来たらビデオチャットがいいそうですが、私はまだ未経験。スムーズに話せるようになってからじゃないとね。
どれだけ勉強になるか、というと、結局Googleで翻訳してコピペして送っちゃったりして、即興で会話してないからあんまり役には立ってないかもしれないけど、語学という共通の目的を持つ人と自由に話すのはちょっと楽しい。
アメリカ人とフランス語会話
そんな中、アメリカ人男性から「日本語を話したい。フランス語は話せるので、お互いの勉強になると思う」という申し出をもらい、挨拶から趣味とか日常の過ごし方などを対話。
3日目くらいに「あなたは誰かと暮らしていますか?」と聞かれ、独身です、と答えると、「私は3年前に妻を亡くし、9歳の娘がいます。エンジニアで、シェル石油下請けの契約社員。地中海の石油基地で3ヶ月契約で働いているが、延長されて既に半年、後3ヶ月は帰れないので、娘に会えない。」と。それは大変で、淋しいですねぇ、と共感の相槌などしておりました。
TandemからLINEに切り替え
仕事のわずかな合間に、メッセージのやり取りがとても楽しみだ、でもTandemは使いずらいので、LINEにしたい、とQRコードが送られて来た。まぁいいか、と思い友達承認。(ここで気づくべきでした!)
娘のとっても可愛い写真や自分の写真とかも送って来たりして、優しい良い人、という感じ。そうこうするうちに「親密になりたい」的な発言があったので、そういうことならきっぱりお断り、と伝えると、「友達として、勉強しましょう」と改心したようでしたが、私はしばらくメッセージを控えていました。
ここから本題が始まるのね
そしたら今日、「娘が怪我をして入院した。医者によるとかなり重症らしい。私は仕事を抜けられないし、治療を始めなければならない。私を助けてくれないか?」とのメッセージ。ん?助けるってどうやって?「何が言いたいのですか?」と返したら、「石油基地にいるので、銀行口座から病院への送金ができなくて困っている。治療しなければいけないのに!」うーん、つまり?「あなたの助けが必要なのです!」なかなかはっきり言わないなぁ。私ははっきり言わなきゃな、と次の返信を送る。「これはあなたの問題ですよ。私は助言はできるが、助力はできません。」ときっぱり断ったところ、「D’accord, merci.」(わかった、ありがとう)と終わりました。
調べてみたら、やっぱり
こりゃ詐欺だわな、と思ってSNS詐欺の事例を調べてみると、
・40代の独身や海外在住者が狙われやすい(寂しいと思われてるのね)
・英語が母国語だが、所在地は別の場所
・ちゃんとした企業に勤めている(IT系、石油系とか)
・妻を亡くして、親や子供を抱えて苦労している
・愛するあなたにプレゼントを贈りたいが、税関で止められたので関税を立て替えて、もしくは緊急に必要な資金を用立て欲しいから送金して
うん、BINGOだな。LINEに切り替えたのも送金目的ね。Tandem調べたらもう登録無かったし。本当は「いくら必要なの?」って興味本位で聞いてみたかったけど、深入りするのも危ないかなと思いとどまりました。ここまでフランス生活に浮かれていた私、これからの暮らしを慎重に送るための教訓だったのね、やっぱり気をつけなくちゃ、と自戒いたしました。皆さんも気をつけてね〜
おお! なんという貴重な体験!!(爆)
こうやって会話がちゃんと成立するよう仕込んであるのね。興味深いわ~。
毎日20−30分くらい対話したかな。全然疑いませんでした。疑り深くなるのも嫌だなぁ。。。